今回の記事、長文かつボウズかつオチもないので
磯に興味が無い人はスルーしてください。
以前から不思議だった、磯釣り。
落ちたら死ぬんじゃ・・・
なんちゅう波や・・・
というような場所で、ルアーマンはヒラスズキを狙い、餌師はグレを狙う。
地磯などは釣り場まで1時間以上歩かなければ辿りつかないところもあるらしい。
普段は護岸で守られた、内海の港湾・河川で釣りをしている私からすれば
とんでもなく過酷に見える。
何故そんな過酷な釣りに挑むのか、以前から不思議だった。
答えを知るには行くしかない。
というわけで、磯に行ってみた。with今年から生まれ変わった
マーシャル。
さて行こうと思ったが、どうすれば良いのかわからない。
なので、磯に詳しい
戦士・ナミボーに聞いてみた。
親切丁寧に教えてくれて助かりました。ありがとう、ナミボー!
教えてくれたことは・・・
・地磯は過酷過ぎるし釣れないのでやめておいた方が良い
・沖の平磯がオススメ
・そこへ行く為の渡船屋さんの名前
・磯の名前
・ウェーダーは必要
・タモは不要
・波が無い予報なので恐らく渋い
・渋いがマヅメにはチャンスがあるはず
行きの車中にて
らっきょう「多分・・・アカンやろなぁ」
マーシャル「僕もそう思います」
2人ともルアーフィッシングの難しさはよくわかっている。
初めての場所でガイドしてくれる人なしでは厳しい。
行きの渡船にて
隣に座ったおっさんがしゃべり掛けてくる。
おっさん「兄ちゃんら、ヒラか?今日は波無いからアカンで」
らっきょう「あ、そうすか。初めてなので良くわからんのですわ」
おっさん「初めてかいな!磯は穴だらけやで。落ちんように気ぃつけや」
5:00 磯到着
私らを含め5人のルアーマンが降りる。
ここが磯か・・・。
沖磯のわりに、結構広い。
おっさんが言ってた通り、穴だらけ。
真っ暗なので慎重に歩く。
風も波も相当に強いが、これで凪いでいるのか・・・。
マーシャルと二手に別れる。
水面を照らして足首まで浸かる。
時折、高い波が来るので踏ん張らないと仰向けに倒れそうになる。
かなり、身の危険を感じる。
試しにキャストしてみるが、風が強いのであまり飛ばない。
しかも、沖や手前に大きな岩があるので根掛りにも気をつけなければいけない。
使い慣れたサスケ裂波120で地形を探っていく。
トレースラインを2箇所に絞り、撃ちこみ続ける。
もっと歩き回って色んな所を撃ちたいが、暗いうち、勝手がわからないので無理はしない。
東の空が薄っすら明るくなった、6:15頃。
ゴゴッ!
アワセを入れる。ロッドが大きくしなる。
エラ洗い2発!!
バレない。獲れる!!
手前が一部、切り立った地形になっているので、とにかくロッドを立てる。
左には大きな岩があるが、幸いにもサカナは右へと走る。
ドラグが鳴っているっぽい(風が強くてドラグ音が聞き取れない)が
構わず巻き続ける。
ガリガリっとルアーが底に擦れる感触がする。
さらにロッドを立てる。
サカナは右手のワンド状になったところに入ってきたので
足元を確認しながら後ろへ下がる。
もう一度、獲れる!!と思った瞬間・・・。
ラインは張ったままだったが、重みが消えた。
リーダーはザラザラになり、裂波のフックは2つ伸びていた。
恐らくは回遊してきたのだろう。時合いだ。
マーシャルに伝えようと電話したが、出やがらねぇ。
すぐにリーダーをカットし、フックを曲げ直してキャストを続けたが
以後、サカナからのコンタクトは得られなかった。
一番手前がマーシャル
結局、5人のルアーマンでヒラスズキをキャッチできたのは1人だけ。
私がヒットしたのと同じ時間だったそうだ。
磯の天然生簀にストリンガーで繋がれた60cmくらいのが泳いでいた。
ちなみにマーシャルも同時間帯にヒット、寄せてからバラシ
と私と同じ。
モノに出来なかった唯一のヒット。
2分にも3分にも感じたが、恐らく、やり取りしていた時間は
30秒程度だろう。
目に焼きついたエラ洗いの魚影と、手に残る感触、一気に上がる心拍数。
これらは、初めてシーバスがヒットした日の事を思い出させてくれた。
出来れば・・・同じようにキャッチしたかった。
本当に悔しい。
今回の釣行で磯の厳しさや楽しさ、
戦士・ナミボーが簡単に釣ってるようにみえる磯ヒラスズキの「重さ」が少しわかった。
遠くて時間もお金も掛かるので、頻繁には来られないが
また、リベンジしようと思う。
帰りの車中にて
マーシャルも私も、沈黙が続くとバラした瞬間を思い出して悔しいので
どうでもいい話をする。
マーシャル「実は僕、外国人が好きなんです。ただしアジア系はダメですよ~」
らっきょう「ふーん。だから外大に通ってるのか。」
本当にどうでもいい話だった。
おつかれさん。