気付けば磯に立っている。
幾度と無くヒットするが、ことごとくバレる。
「どうすればいいんじゃ~!」
そんな悪夢にうなされる日々でした。
先週の沖磯・ヒラスズキゲームが1バラシのみのボウズに終わってから。
ベトナム帰還兵の苦しみのショボイ版みたいなもんでしょうか。
解放されるには釣るしかない。
タイミング良く(来るんじゃないかと思っていたけど)ナミさんからメールが。
「明日行きますけど・・・」
もちろん行きます、行かせて頂きます。
さてと、いつも通り兵隊の募集から。
cho-san一家の面々にメールを一斉送信したが
参加できるのは先週と同じく、
ホワイトチェリー村のゲリラ、
マーシャルだけ。
このゲリラ、夜間のピンク照明が点る市街地戦にだけ強く
また態度はデカイが、戦闘能力は毛じらみと同等。
磯で役に立つとは思えないが、戦場では何が起こるかわからない。
たとえ毛じらみでも独りで戦うよりはマシであろうと連れて行くことにした。
5:00 磯到着
先週と全く同じ渡船に乗り、全く同じ磯で降りる。
チーム・バナナの2人(ナミさん、バナナさん)とは違う磯だ。
先週の波風が子供騙しだったかのように海は荒れ狂っている。
毛じらみと二人、「先週、来といて良かったな・・・」と思う。
初めての磯がこんなに荒れていたら、ビビリまくって釣りにならなかったことだろう。
迷うことなく目当てのポイントに入り、下見が生きたと感じる。
いざ、開戦!!
わずか数投で毛じらみにデカいヒラスズキがヒット。
ショボロッドが根元からブチ曲がってやがる。
程なくキャッチ。
こうなるんじゃないかと思っていた。
同条件であれば、こいつはいつも人より早く釣り上げる。
テクニックだけならcho-san一家でも1番かもしれない。
私はヘタクソだ。
cho-san一家の中では奥田家の次くらいにヘタだろう。
「替わって!」
場所を奪い取る。
すると私と入れ替わった毛じらみがまたもヒット。
これはラインブレイク。
徐々に嫌な予感がしていたところ、ようやくゴゴッと。
来た!
アワセを入れる。ロッドが大きく曲がる。
ここまでは先週と一緒だが、強引にいかなかった反省を生かして
今日はギリギリのドラグセッティングをしてある。
ひたすらゴリ巻きしながら
「マーシャル!マーシャル!!ヒット!!!」
毛じらみを呼び寄せる。
サカナはあっという間に足元へ。
後はずり上げるだけ。
しかし・・・
重い! 上がらない!!
磯にずり上げようとしても重過ぎて上がらない!!!
リーダー(フロロ16lb)をつかんで抜き揚げるのも危険な重さ。
スナップとの結束で切れる可能性がある。
魚体が少しでも水面に出るとジジッとドラグが鳴る。
ライン(PE1.2号)もやばい。
その時だった。
毛じらみが、危険を顧みず、荒れ狂う暗い海に入った。
上半身までずぶ濡れになりながら、サカナを持ち上げる。
「らっきょうさん、下がって!!」
磯に揚げられたサカナが落ちないよう、体でブロックしている。
感動した。やればできるじゃない。
私は叫んでいた。「マーシャル、ありがとうーー!!!!」
ヒラスズキ 71cm ヒットルアー:ハードコア リップレスミノー120F
このサカナをストリンガーにつなぐ時、何故だか良くわからんが目頭が熱くなった。
あとはもう1本追加して終了。
ヒラスズキ 51cm ヒットルアー:ハードコア リップレスミノー120F
太いので小さく見えるが、これでも50UP。
ただし1本目がゴツかったので、2本目は楽勝だった。
港に帰って集合写真
とにかく太い。
そりゃ重いわけですな。
家に帰って早速昼ごはんに。
食べかけで失礼
上の皿が卵と白子。
これ以上、精力アップしても困ったりして。
マーシャルへ
おつかれさん。ありがとう。
KATTYさんへ
お先に失礼(笑)